「思考は現実化する」(ナポレオン・ヒル)という本に夢中になった32年前、「思考」、つまり自分の考え方や思いで現実は変わるんだ!!と希望を抱いたのと同時に、その「思考」というものが、厄介でなかなか思うようにならないと苦しんだことを思い出します。

 

そしてどうやらその「思考」は「潜在意識」が関係していること、そして言い方を変えると、自分の現実は自分の中の「潜在意識」というものが支配しているらしいということに気づかされ、必死で自分の「潜在意識」というものにアプローチをしていました。

 

その後「ザ・シークレット」(R・バーン著)の大ヒットから「引き寄せの法則」が当たり前のように有名になり、ますます「潜在意識」が人生の鍵であると認識されるようになりました。

 

『人生を変えるには「潜在意識」を書き換えなければならない』ということが、世の中の定説となり、多くの心に悩みを抱えている方々が取り組まれました。

 

でも、本当に上手くいったという方はほんの一握りではないでしょうか??

 

特にネガティブ思考に悩んでいらっしゃる方は、実は「潜在意識」を書き換えをやればやるほど苦しくなります。

 

潜在意識の書き換えの前にやらなければいけないことがあります。

 

「潜在意識の書き換え」や「引き寄せの法則」神話に囚われず、それよりももっと大切なことがあることをお伝えします。

潜在意識という巨大な怪物

「潜在意識とは、過去の経験などによって無意識のうちに蓄積された価値観、習慣、思い込みから形成された、自覚されていない意識である(Weblio辞書)」

 

つまり、「潜在意識」とは、無意識であり、自覚されない意識のようです。

 

しかも、あの有名な海の上に氷山がちょこんと出ている図を出されて、「氷山は全体の5%(色々な説があり)で、これが私たちが意識できる顕在意識であり、海に沈んだ氷の部分95%、これが潜在意識で、私たちの現実をコントロールしていますと説明されます。

 

無意識の領域でしかも全体の95%も占める潜在意識!私たちがとても太刀打ちできない巨大な怪物という感覚に襲われませんか??

 

そこで、ネガティブ思考を変えたい時は、今までのネガティブが詰まった「潜在意識」の上に、新しく“こうなりたい”という理想の自分や望む未来を、自分を入れて書き換えていく作業ということになります。

私が取り組んだ潜在意識の書き換え方法

私が過去に取り組んだ「潜在意識の書き換え」の主なものを書かせていただきます。

 

まずは有名なのはアファメーションです。

 

ひたすら鏡に写った自分に向かって朝晩30回、理想の自分になる言葉、自分が欲しい言葉をひたすら言って、潜在意識にインプットさせるということです。

 

語りかけた直後は気分がいいのですが、すぐに戻りました。

 

他には、α波の時に一番「潜在意識」とつながっているということで、当時70万円以上の機器を購入、α波の時にアファメーションを耳で聞くようなことをしました。

 

また眠る前のウトウトしている時が、「潜在意識」に入るということで、自分がなりたいポジティブな言葉を聞きながら寝ました。

 

ほぼ1年以上は続けたと思います。

 

これは、潜在意識の書き換えには、リラックスしたボ――っとしている状態、顕在意識が働いていない状態が最もアクセスしやすいといわれていることを実践したことになります。

 

どれも特に効果を感じたことはありませんでした。逆に効果が出ない自分に苛立ちすら覚えたと思います。あくまでも個人的な見解なので、参考程度にされてください。

ネガティブ思考解消に「潜在意識」はいらない

潜在意識の書き換えとは、結局は理想の自分や未来を言葉にして、自分自身に語りかけるということになりますよね。

 

ネガティブ思考の方がこれをやると苦しくなる場合があるのです。

 

それは、理想を言えば言うほど現実とのギャップに苦しくなる、出来ていない自分が浮き彫りにされ、かえって自分が惨めに思えてしまう、・・・結局は辛くなって辞めてまたネガティブ思考が強化されるという方が多くいらっしゃいます。

 

ネガティブ思考で悩まれている方々対象に以前調査したところ、自分が嫌い、自信がない、自分を責める、他人の目が気になるが、最も多い悩みでした。

 

つまり自分はダメと言うレッテルを貼っているということです。

 

一般の人以上に自分を否定している感覚が強くあると、根がまじめな方が多いので、いくら前向きの言葉をインプットしても、それと同じぐらいダメな自分を意識するという結果になることが多いのです。

 

ですから、「潜在意識」を書き換えなければないということに、特にネガティブ思考の人は囚われないでいただきたいと思います。

 

「潜在意識」は“過去の経験などによって無意識のうちに蓄積された価値観、習慣、思い込みから形成された”とあるので、言葉のインプットよりは、無意識の思い込みにアプローチしたほうが、ネガティブ思考が早く楽になります。

「思い込み」を見つける方法

一番ポピュラーなのは認知行動療法の下向き矢印法です。簡単なのでぜひ取り組んでみてください。

 

まずは、自分が辛い気分になった出来事を思い浮かべます。その時どのような思考がわいてきましたか?

 

例えばAさんの場合

上司に仕事が遅いと注意をされた(出来事)
➡私はなぜ、仕事を効率よく処理することが出来ないのだろう。(思考)

 

それに対して

それは何を意味しているのか?

と質問していきます。

 

私はなぜ、仕事を効率よく処理することが出来ないのだろう。
               ↓
私は複数のことを同時に考えてこなすことが出来ない。
               ↓
要領が悪いので、仕事と家事を両立させることが出来ない。
               ↓
私は無能な人間だ!!

 

つまりAさんには、「自分は無能だ」という思い込みがあるということになります。

 

次はBさんの場合です。

ダイエット中なのにまた食べてしまった(出来事)
➡私はなんて意思が弱いんだろう。(思考)

 

「それは何を意味しているのか?」で探っていきます。

私はなんてダイエットの意思が弱いんだろう。
             ↓
このままどんどん太って今より醜くなるだろう。
             ↓
自分に魅力を感じる男性はいないだろう。
             ↓
私はこの先、孤独で惨めになる!

 

Bさんは、心の奥で「自分はこの先孤独で惨めだ」と思い込んでいることになります。

 

「それは何を意味しているのか?」でまずは思い込みを探ってください。

 

 

そして、その思い込みを解消することをします。

 

次の質問をご自分にしてください。

 

まずは、

それが事実だという根拠はありますか?

 

反対に違うという反証はありますか?

 

もしこの悩みを友人に相談されたら、何と言ってあげますか?

 

何か新しい気づきがありませんか?

 

まずはこうやって、ご自分の思い込みに気づくことから始めてみてください。

まとめ~「潜在意識の書き換え」は必要ない

ネガティブ思考に苦しむ方が、「潜在意識の書き換え」でかえって辛くなったり、ネガティブが強くなったりされる方が多くいます。

 

実際無意識の領域にアプローチをすること自体が大変なことです。

 

それならば「潜在意識」を書き換えることに拘らないことです。

 

そして、現実に出てくる思考から、自分の無意識の思い込みを知って、そこにアプローチをした方が早くネガティブ思考が解消されます。

 

ご紹介した下向き矢印法に取り組むだけでも、無意識、つまり潜在意識を知ることが出来ます。

 

「自分はダメだ」が強いネガティブ思考の方は、「思考が現実化する」や「引き寄せの法則」をやろうとすればするほど、辛くなると思いますので、やらないほうが良いと思われます。

 

まずは、ご自分のネガティブ思考が解消してから、取り組まれればいいと思います。

 

「潜在意識」と格闘されて苦しまれている方が少しでも楽になれば幸いです。

 

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