「鏡の法則」ってご存知ですか?

2006年に出版されて大ブームを起こし、今でも自己啓発やスピリチャルの世界では、『鏡の法則』という言葉がよく使われます。

簡潔に言うと「私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡である」という法則です。

心理学や自己啓発、スピリチャルなどに取り組んだ方なら、必ず一度は聞いたことがあると思います。

実は私はこの『鏡の法則』が苦手でした。

同じように、マイナス思考で悩んでいる方がこの法則に取り組むと、余計に苦しくなって落ち込んでしまう、あるいは、わけが分からなくなり自分を見失ってしまう場合があるようです。

そこで今回は、『鏡の法則』によって心の状態が悪化する場合があることをご紹介させていただきます。

『鏡の法則』って?

 

『鏡の法則』とは、2006年5月野口嘉則さんが発売したベストセラーです。

子育てに悩む主婦が悩みを解決するまでのストーリで、息子のいじめも主人公である主婦の深層心理にあるネガティブな気持ちが原因だとカウンセラーに言われます。

このカウンセラーの採用した解決方法が『鏡の法則』といわれるものなのです。

『鏡の法則』とは、「自分の人生に起こる問題の原因は、すべて自分自身の中にある」という考え方に基づくものです。

具体的には次のように言われます。

自分の心が現実を作り出しています。

つまり、自分の周りの出来事や人は自分の心の中を映し出している鏡なのです。

もしあなたを攻撃してくる人がいるのなら、それはあなた自身の心の中にも、同じような攻撃性があるからです。

要するに「目の前の人の態度・行動・反応、そして目の前の現実も、自分の心の状態がそうさせている。」と解釈され、

その結果「相手を変えたいなら、現実を変えたいなら、まずは自分自身が変わらなければいけません。」という話になります。

 

そう言われると、「原因と結果の法則」、「蒔いた種は刈り取る」という言葉もあるので、私が発信しているものが現実となって反ってくるのも納得する!!と信じてしまう方も意外に多いのです。

しかし…マイナス思考で悩まれている方が取り組むと、心の状態をより悪化させるので注意が必要な法則なんです。

『鏡の法則』と私の体験

 

やっぱり、人生で起こるすべての問題は、自分に原因があるのかもしれない!!
これで変われるかもしれない!

この言葉を聞いたときは、希望の光が差したような気がして、ワクワク嬉しかったんです。

でも、日にちが過ぎるにつれて、どんどん苦しくなってきました。

 

ネガティブなことを考えてはいけない!

 

 

いつも明るい気持ちでいなければならない!

マイナスな言葉は使ってはいけない!

いつも笑顔を忘れずに!!
どんな時もニコニコ笑顔で!

これでは、「〇〇ねばならない」「△△べき」で、こころが窮屈で辛くなります。

 

愚痴が言いたくても言わずに我慢!!

ムカっと怒りがわいても良い方に捉えて怒らないようにしなきゃ!!

落ち込んでもポジティブにならなきゃ!!

 

そして、私が一番苦しかったのは…..

人に嫌なことされたら、それは、私にも同じ性質があるから見せられたんだ!と自分を責める!

問題が起これば、それは、私の心が良くないから引き起こしたんだ!!と自分を責める!

自分を責める癖が発動!

 

毎日ネガティブな感情に蓋をして、どんな時でも明るくポジティブに…..

他人に対しては、いつも心配りをしていい人を演じる…

だって私の心の状態が鏡となって、現実が現れるから。

 

でも、こんな不自由な生活が続くわけもありません。

ますます苦しくて、どうすることも出来なくなりました。

『鏡の法則』はやってはいけない!

 

なぜ、マイナス思考の人は、『鏡の法則』をやらないほうが無難なのでしょうか?

それは、マイナス思考の人は日々、「こんなダメな自分を変えたい!」「私が悪いんだ!!」と思って葛藤されています。

ちょっとしたことで自分を責めて、ダメ出しをして心が落ちた状態にいるのです。

そんな状態のときに「あなたのココロが悪いんです」と火に油を注がれるわけですよね。

そうするとほとんどの方は,「やっぱり自分が悪いんだ….」「やっぱり自分がダメなんだ…」とさらに落ち込んでしまいます。

私がダメだから上手くいかないんだ!!

 

私が悪いから、人に嫌われるんだ!!

私の心がおかしいから、攻撃されるんだ!!

 

例えば、『鏡の法則』に取り組むと、

あの人の「傲慢」は、私の中に「傲慢さ」があるから。

あの人の「攻撃性」は、私の中に「攻撃性」があるから。

すべての矢印を自分に向けるんですよね。

 

そうすると自己否定のループにハマり、疲弊していいく人が方が多いんです。

自分責めが加速されて、どんどん苦しくなっていく….これも現実なのです。

まとめ

 

『鏡の法則』のように原因を自分に求めるやり方は正しいのでしょうか?

 

例えばあるお母さんが、長男の暴力で悩んでいたのします。

それは、そのお母さんの中にある「暴力性」を長男が見せてくれているのでしょうか?

でも、次男は穏やかで優しい性格で、あまりにも人の為に頑張る性格でそれもそれで悩みの種だとします。

これも、お母さんのココロを映し出しているのでしょうか?

 

確かに、原因と結果はあるのかもしれません。

でも、現実で起きる現象は、決してそんな単純なものではありませんよね。

この世界は、時間も他人も網の目のように複雑に関連して現実に現れています。

世の中の現象って、そんな単純な仕組みで現れるのかしら??

 

それにこの世界絶対に正しい考え方はありません。

 

ですから、あなたが楽になるならそれを採用すればいいのであって、『鏡の法則』は選択肢の1つにすぎません。

マイナス思考を解消したくて頑張ているのに、自分を否定してしまうのは残念です。

完璧主義で頑張り屋さんも苦しくなる方が案外多いです。

『鏡の法則』で苦しくなるなら、手放そう!!
自分に合う自分が幸せになる方法を自分の意志で選んでいこう!!

すべては選択肢の一つにすぎません。

あなたが一番幸せになるために、納得できるものを選んで取り組んでみてくださいね。

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