誰もがほんとうの気持ち(本音)を包み隠さずオープンにして生きているわけではありません。やはり相手の気持ち、周りの状況、世間体などを踏まえて、本音と建て前をうまく使い分けて生きているのではないでしょうか?

しかし、いつも本音に蓋をしているとストレスを知らず知らずのうちに溜め込んでしまいます。そしてその本音を言わない習慣がイライラやウツウツ等のネガティブな感情を引き起こし、さらにはマイナス思考の原因になったりします。そこで、本音が言えない人の心理や対処法についてお話します。

 

本音が言えない人の心理

本音が言えない人の心理をまずはお話します。そうすると自然とどうすればいいのかわかってくるかもしれません

嫌われるのが怖い

一番多いのはこれじゃないでしょうか?人間だれしも人に嫌われるより好かれたいし、もともと人間には承認欲求がありますから、「人に認めてもらいたい!⇒人に好かれたい!」と思うのは当然かもしれません。

また、本音が言えない人は自信がない人が多いので、一人に嫌われることが、自分の人格全否定されたように感じられ、そうすると、自分の存在価値までもが揺らぎ始めるのです。それほど、一人の人に嫌われるということが、まるで生きていけないと感じるぐらいの衝撃を受けてしまいます。ですから、嫌われないように嫌われないように生きる習慣がついてしまっている為に、必然的に嫌われるかもしれない自分の本音は言わないようにするのです。

 

自分に自信がない

本音を言えない人の根本原因がこの「自分に自信がない」です。しかしここでの自信がないは、「自分の存在価値」が信じられない、自分を信頼できないということにつながります。何が出来るから自分に自信があるというのではなく、ありのまま、そのままの自分自身にOKを出せるかどうか?そのままの自分を認めているか?という自信です。

そのままの自分を「まあ~今はこれでいいだろう~」「自分なら何とかなるだろう~」とやんわりとでも認めている人は他人に認めてほしいとはあまり思いません。ですから、必要以上に人に嫌われることを恐れなくなるので本音も言えたりします。自分の存在価値への信頼が自分に対する自信につながります。ありのままの自分をそのまま認めているかどうか?ということにもなります。

 

自分の本音が分からない

実はそもそも本音が分からない人もいます。幼い時から親の機嫌をとらなければ生きていけなかった人。世間体ばかり気にする親に育てられた人は、自分の本音に蓋をしてみないようにする習慣が出来ています。そうすると自分の気持ちを感じないまま、他人の気持ちに従うようになり、大人になると世間体や周りの目を基準に生きていくという生きづらさを抱えるようになります。

自分の気持ちに正直に生きる子供らしさを経験することなく、他人に合わせて生きてきたので、大人になるとさらに拍車がかかり他人の基準出来るようになります。すると自分の感情に鈍感になり、ますます本音が分からない、本音が言えない状況になります。

 

本音が言えない影響

 

本音が言えないと自分が生きている感覚がなくなって「生きづらさ」を感じる方が多くいます。自分の本音を言いたくても言えない人、無意識に本音に蓋をしてしまう人、他人とトラブルになりたくないからとあえて言わない人、本音が分からない人等様々です。ですが人間ですから「感情」があります。「意志」があります。それを表現できないと心の無意識の領域にそれらを詰め込んでいるので、モヤモヤ感、イライラ感、鬱々するなどの心の不調、さらには身体にまで悪影響を与えてしまいます。

 

また自分の本音を隠しているわけですから、ほんとうの人とのコミュニケーション、心の分かち合いが不足してしまうために、孤独感、空虚感にさいなまれることにもなりかねません。やはり、自分も相手も尊重するという姿勢が豊かな人間関係の基本になりますから、本音を知って本音を言うということは、心身の健康や豊かな人生を送る為にも必要不可欠なことになります。

 

何となく「生きづらさ」を感じているのであれば、自分の本音に蓋をしていないのか?自分の本音をちゃんと伝えているのか?自分の本音を感じているのか?ご自分の心に向き合ってみてください。

 

 

本音が言えなくてもモヤモヤしない秘訣

本音を言うことの大切さはわかっているけれども、この世の中本音ばかり通して生きていけないのが現状です。むしろ言えない時の方がこの日本では多いのではないでしょうか?自己主張を良しとする欧米の文化とは違い、わが日本は協調性や謙遜、自分の気持ちを我慢することがむしろ美徳とされています。このような文化が基盤にあるからこそ、世間や他人の目を気にする風土が昔から脈々と受けつがれているわが国だからこそ、余計に本音を言えないということもあるのではないでしょうか?

 

ここで、本音を言えなくてもモヤモヤしないちょっとした方法があるのです。皆さんは「感情」「気持ち」が大切だと感じていると思いますが、もっと大切なものがあります。それは「意志」、つまり「自分で決めること」なのです。

ですから、例えば「〇〇〇と言いたい」と思っても、「ここはあえて喧嘩になりたくないから言わないと決める」そして言わない。ちゃんと自分でどうするか決めているので、言わないことがそこまでモヤモヤすることはありません。ただ何となく言わないでいるのと違い、自分の気持ちをちゃんと認識して、そしてどうするかちゃんと自分で決めています。そして「言わない」を実践するのです。

 

自分への信頼感を高める方法として、この「自分で決めたことを実践する」の積み重ねが効果的と言われています。日常生活のどんな小さなことでもよく、とにかく自分で決めたことを実践するが、自分を認め信頼関係を取り戻す方法なのです。
ですから、例え本音が言えないとしても、ちゃんと自分の気持ちを理解して、自分で決めて言わないというプロセスをきちんと意識するだけで、全然その「言わない」の意味が違ってくるのです。

 

日常の小さなやり取りの中で、ちゃんと自分の気持ちを認識すること、そして相手に伝えるか伝えないか自分で決めること、そしてそれを実践することを大切にしてください。それが本音が言えなくてもモヤモヤせずに気持ちが軽くなるコツになります。

 

 

まとめ

 

「本音が言えない」をテーマに、言えない人の心理からその影響、そしてちょっと気持ちが軽くなるコツまでお話ししました。いかがだったでしょうか?本音が言えないことはとても辛いことですし、自分自身を大切にしていないことになります。そうするとますます本音が言えない、自分への信頼感がない、自分自身の存在そのものが認められない、という悪循環になります。どんな人も大切な価値ある存在なのですから、ほんとうにそう思えないことは、生きづらいし、豊かな人生とは言えなくなります。

 

「本音が言えない」ことで悩まれている方は、まずは自分の本当の気持ちをいつも把握することを心掛けてください。そしてたとえ言えないとしても「言わないと自分で決めて」言わないを実践してくださいね。この自分で決める、そして実践することで、少しずつ自分への信頼感を取り戻し、本音を言える自分が育つと思います。
是非少しでもいいので生活に取り入れてくださいね。

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