「自分が嫌い!」を克服する方法
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「自分が嫌い」で苦しい思いをしている方は案外多いものです。
特に日本人は謙遜で控えめを美徳としたり、他人の目を気にする文化が根底にあるために、「こんな自分ではダメだ!」と思ってしまう傾向が強いようです。
そこで、自分が嫌いな人の特徴やその克服方法を書かせていただきますので、自分嫌いで悩まれている方は是非参考にされてください。
なぜ自分が嫌いになるのか?
私の知り合いのアメリカ人の女性がこのように言っていました。
「私の父はとにかく私を褒めて、いつも『素晴らしい!』『いい子だ!』と私に言ってくれたのね。だから学校の先生から叱られた時、私は父にこう言ったの。
『ねえ~私は素晴らしい子なのに、なんで先生は私を叱るの???』って(笑)」
また、外国から帰国したばかりの日本人の学生がこう言っていました。
「学校は褒められに行くところでした!」
これらのエピソードを聞いてどう思われますか??
日本ではありえない!ですよね。そして私たち日本人の感覚とかなり違うと思いませんか~?
私が感じるのは、やはり日本独自の文化や物の考え方が深く影響しているということです。
例えば、親や養育者の言葉で今でも覚えているものはありますか?
私は「頑張りなさい!」「早くしなさい!!」でした。
一見なんてことない言葉のように感じますが、「頑張りなさい!」の奥に潜むメッセージは、「今のままのあなたではダメだから、頑張って良くなりなさい。」です。
同じく「早くしなさい!!」も、「今のままでは遅いのでスピードを上げなさい!」という意味が込められていて、どちらも『今のままではダメですよ!』と言っているのです。
よく教育に関して、欧米の「加点法」に対して、日本は「減点法」だと言われているのをご存知ですか?
つまり、良くないところを指摘して直させる教育が日本のシステムということになります。ですから、必然的に注意をされることや叱られることが多くなります。
また、みんな一緒で画一的な教育システムの中にいる私たち日本人。国語、算数、体育、音楽などのほんのわずかな物差しで幼い頃から比較され、点数や順位を付けられてきました。これでは、一部の優等生以外は劣等感を持っても仕方がないと思いませんか?
また、欧米の「罪の文化」に対して、日本は「恥の文化」だとよく言われます。神という絶対的な基準があるために、それに反する行為が「罪」となり行動の基準とされています。「神さまがいつも見ておられる」という言葉を聞いたことありますよね。
それに比べて日本は「恥の文化」という「人様に対して恥ずかしいという思い」が基準となる為、「他人の目」を気にする国民性がつくられてきました。日本人は恥をかくことを嫌います。ですから、「人様に笑われないように」とか、「人が見ていなければ・・」という言葉を聞くことがあります。
そうすると、必要以上に「他人の目」を意識し、他人との比較をするようになります。それは、親も同様です。
つまり、親や養育者、教師からは「〇〇がいけない!」「△△を直しなさい!」と言われて育ち、いつも他人と比較して「〇〇が劣っている」と無意識に比べる習慣があるとしたら、どうでしょうか?
「自分が嫌い!」になっても仕方がないと思いませんか?
そうなんです!私たちは子供の時から「自分が嫌い!」になってしまうような環境で育ってきたのです。ですから、もしご自分が嫌いでも「こんな自分は駄目だ!」と責めることはやめてくださいね。
自分が嫌いな人の特徴
自分が嫌いな人は、日々の生活でどんな思考や行動パターンを取るのでしょうか?その主な特徴を5つ挙げてみました。こうやってみると誰にでも多少はあてはまることのようです。もしかしたら読者の皆さんも、ついついやってしまう思考のクセがあるかもしれませんね。
完璧主義
すべてが100%完璧じゃないとだめだと思っています。仕事もプライベートも両方です。なぜならそうしないと人の評価が落ちると思っているからです。
常に完璧って疲れませんか?いつも100点満点でなければダメなので、80点の出来では自分を許せないのです。
その為に無理をして頑張っているので、心身共に疲れています。そうするとますます自分の出来ていないところを探し始め、自分にダメ出しをします。
また、プライベートもゆっくりしたりダラダラ過ごすことに罪悪感を感じる為に、リラックスするのが苦手なためいつも頭はパンパンになっています。
他人と比較する
すぐに他人と比べて、「自分の方が劣っている!」と劣等感を抱きます。他人と比べることは、その人の主観的であり、比べてもどうしようもないことまで、無意識に比べたがります。
そうなると落ち込む回数も多くなりますよね。
自分が嫌いな人は、勿論自尊感情も低く自信がないために、無意識に人より優れている(と思えるであろう)ことを見つけては、自分は生きていていいんだと安心するのかもしれません。
他人から嫌われていると思い込んでいる
「自分が嫌い」な人は、なぜか自分は周りから嫌われていると信じています。心の根底がそうですから、無意識にそう感じる事実を拾い、「やっぱり嫌われている!」を深読みをして確認する癖があります。
人は自分のことで精一杯で、そんなに他人のことを気にしていないものです。好きか嫌いかという以前に、無関心、なんとも思っていないことの方が圧倒的に多いのです。
「こんな自分は嫌いに違いない!」という間違った心のフィルターが、自意識過剰や被害妄想を生み出します。
自分自身への理想が高すぎる
高い理想像を掲げて生きることは向上心溢れていて素晴らしいことなのですが、一歩間違えると「自分が嫌い」になってしまいます。
もともと完璧主義の頑張り屋さんなので、ちょっとの失敗でも許すことが出来ず「もっと頑張らなきゃ!」と鞭うったり、「なんで出来ないんだろう!」と自分を責めてしまいがちです。
その結果常に自分の理想と現実のギャップに苦しむことになり、その劣等感から、ますます自分が嫌いになる傾向があります。
自信が持てない
上手くいかなかったら?? 失敗したら??
すぐに最悪のことを条件反射的に考えてしまうので、なかなか行動することができない。自分の意見を言えず周りに合わせてしまう自分を嫌う人は多いものです。
こころの根底に「自分が出来ない」「自分は駄目だ!」があるので、すぐに諦めて行動を途中でやめてしまったり、他人の目を気にしすぎて自分の本心を隠してしまう。
そうするとそんな自分がますます嫌になるという悪循環に陥るパターンが多くあります。
「自分が嫌い」を克服する方法
自分にも他人にも期待しない
これは「そのままの自分を受け入れる」ことにもつながります。
「自分が嫌い」な人は完璧主義で理想が高い傾向にある為、自分に厳しく出来ない自分を責めてしまいがちです。こうやって自分をどんどん追い込んでしまいます。
人間ですから、完璧な人はいませんし、ダメなところ、出来ないところがあるから、人間同士支え合って生きていけるのです。
何かが出来ないと生きる価値がないと思っていませんか?
自分に必要以上に期待をしていませんか??
他人にも必要以上に期待をして、無意識に「こうしてくれない!」「ああしてくれない!」と思っていませんか?
幸せになるために生まれてきたし、生きていきたいですよね!
もうこれ以上自分の理想像を掲げて、自分に鞭打つのはやめませんか??
私以上でも以下でもない「この私」を生きていきませんか?
脳に余白を創る
自分が嫌いな人は、いつも色々なことを考えてストレスが溜まり気持ちに余裕がありません。未来への不安や過去への後悔でいつも頭がパンパン!!
そうするの脳が疲労して正常に働かなくなるのです。
イライラやウツウツの感情が出来てきたり、些細なことで不安や怒りが出てきたり・・・・・
脳の休養ってとても大切なんですよ!
脳の余白をつくる為には、何も考えないのが一番なのですが、それが難しいのが今まで頑張ってきた人たちです。
そこでお薦めなのが「ありがとう」瞑想です。一日10分間でもいいので、自分にありがとう!の感謝の気持ちを込めて、ゆっくり「ありがとう!」の言葉に集中するのです。
そうやって少しでも脳と気持ちにゆとりを与えてあげてくださいね。
自分の感情をケアしてあげる
自分が嫌いな人は、とにかく自分に厳しいのでいつも「こんな自分は駄目だ!」と思っています。ですから、不安や怒りなどのネガティブな感情を抱く自分をも責めてしまいます。
「そんな事を思ってはいけない!」「なんで自分はそんなことを思うのだろうか??」
人間ですから、色々な感情が出てきて当たり前です。感情にいい悪いはないということを聞いたことがあるかもしれません。
いつの自分の本音に耳を傾けてあげてください。「ほんとうはどう思っているの?」「ほんとうはどうしたいの?」しっかり聞いてあげてくださいね!そしてどこまでもあなたの見方をしてあげてください!
「そう思うよね!それは仕方がないよ!」「そう思うんだね!それは当然だよ!」
自分で自分の感情のケアが出来ないと、必要以上に他人に求めてますます他人の目を意識することになるからです。
自分が一番の応援団!一番の見方になってあげてくださいね!
まとめ
「自分が嫌い!」な人について書いてみましたがいかがでしたか?「自分が嫌い」はとても辛いですよね。「幸せ」と「自分好き」は比例するそうです。
もし、あなたが自分を嫌いで悩まれているのであれば、少しずつでご自分と向き合って克服してくださいね!たんなる「自分は嫌い!」と思ってしまう思考のクセなので、必ず良くなりますよ!
まずは、リラックス!!
ご自分の心地よいことをしてみませんか??
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