【自分を責める癖】を手放す為に必要なこと
この記事の目次
・他人が機嫌が悪いのは、いつも自分のせいだと思う
・他人と上手くやれないのは、自分の性格のせいだと思う
・人生が思い通りにならないのは、自分の能力や性格のせいだと思う
このように、上手くいかないことがあると、すべて自分のせいだと思い、自分にダメ出しをして自分を責める人は意外に多いものです。
人生上手くいかないことや、自分の思った通りの結果が出ないことは沢山あります。
それを「仕方がないな」「そんなこともある」で終わらせればいいのですが、その度ごとに自分のせいだと自分を責めていては、ますます苦しくなるばかりです。
生きるエネルギーさえも枯渇してしまうかもしれません。
もし、あなたが自分を責める癖を持っているなら、「周りの期待に応えたい」「認められたい」「理想の自分に近づきたい」と今まで一生懸命に真面目に生きてこられたということです。
でも、このように真面目に生きている人ほど、自分に厳しい人が多いようです。
無意識に自分に厳しい言葉を浴びせている人もいます。
あなたもそうではありませんか?
私自身も以前は「私が悪いんだ」が口癖で、自分をかなり厳しい言葉で常に叩いていたと思います。


ですから、自分を責めてしまう人の気持ちはよくわかります。
でも現在はの私は、自分を必要以上に責めることはほとんどありません。
そこで、どのようにして自分を責める癖をやめることが出来たのか、私の体験談をご紹介いたします。
なぜ自分を責めるようになったのか?
私の場合は、やはり子供の時の親子関係にあると感じています。
過干渉な母親、自分に期待する両親だったので、ちょっとしたことでも注意をされ、怒られ、ほとんど褒められることはありませんでした。
また私に対する期待が高いために、理想の姿を常に頑張って追っかけているようなもので、そのころから少しでも出来ないと「自分がダメだ」と責めていたように思います。
子供は辛いのよね~

親の期待に応えられない自分はダメだ!という思い込みが心にインプットされました。
また、感受性が強かったために、他人の気持ちや周囲の状況に過敏に反応する、全てを受け入れてしまう性格だった為自分に厳しくなってしまったようにも感じます。

自分はダメなんだな~って思っちゃいますよね~
このようにあまり褒められず、注意ばかり受けていたり、親の期待に応えようとする子供時代を送った方は、自分を責める癖を持つ傾向があるようです。
どのように責める自分を手放したのか?
他人に自分を受け入れられる
一番自分を責めていたのはパニック障害で苦しんでいた時でした。
仕事も辞め、家事も子育ても満足に出来ない辛い日々…私が悪いからこうなったんだ!!
もともと自分を責める癖のあった私には、二十四時間無意識に責め続けていたと思います。
人の役立たない自分、人に迷惑ばかりかけている自分…生きるに値しない自分だと思っていました。
そんな時、通い出した教会の皆さんから、どんな情けない自分も受け入れていただいた体験をしました。
そして「何が出来る出来ないではない、存在することに価値があるんだ」という、今まで聞いたことがない価値観に出会いました。

存在していることそのものが素晴らしいんだよ!
今までの私は、人の役に立たない自分はダメだと思っていたので、存在するだけでそれでいいんだといわれても、最初はなかなか受け入れられなかったこと思い出します。
でも、どんな自分も許されている、受け入れられているという交わりの中に何年も身を置いていると、ゆっくりと「そのままの自分でいいんだ!」という新しい価値観が心に浸透してきました。
そして自分を責めていた自分、自分に厳しかった自分、自分以外のものになろうとしていた自分に気が付きました。
ありのままの自分を受け入れる
どんな自分も他人が受け入れてくれる、誰も責めない….このような経験をしていると、今度は自分がありのままの自分を受け入れられるようになってきました。
そして、自分は与えられた自分自身ではなく、誰か自分の理想の別な人を生きようとしていたことにも気が付きました。
何が出来る出来ないではない。存在自体が素晴らしいという考え方は、小さなお子さんや動物たちに対する思いと同じなんだなあと感じました。
例えば親なら、子供に対して「良い成績であってほしい」「ゲームばかりしていないで外で遊んでほしい」等好き勝手に要求をするものですが、万が一重い病気になると、何も出来なくていいので生きてればいいと思うと思います。
友人に対しても、なにも良いことをしてくれるからではなく、そのままの存在が心地が良く友人として付き合っているのだと思います。
他人にはそこまで求めていないのに、なぜか自分には厳しい目を向けている….そんな自分にも気が付きました。

どうやら私はこのままでいいような気がしてきた(笑)私自身を生きればいいんだと思えるようになったのです。
自分をもっと知ること
自分を責める癖のある人は、他人はどうだろう?世間はどうだろう?一般的にはどうだろう?と、いつも意識が自分以外のものに意識が向いています。
いわゆる他人軸で生きている方が多いですよね。

実は全然知らないのかもしれない……..
そうすると自分のことを知っているようで知らないんですよね。
自分はどう思うのだろう?自分はどう感じているのだろう?が抜け落ちていて、好きな事も分からない、何をやりたいのかもわからないという、生きていても自分が生きている感覚がない状態になります。
これでは、自分を信頼できないし、自己肯定感(ありのままの自分を受け入れて、自分を肯定できている状態)も下がってしまいます。
なぜなら、自分自身を知らないのですから、“自分の良さ”や“自分らしさ”にも気付いていないからです。

自分の良さも分からないんだ!
そうなると自分の良いところが何もないような気がして、自分にダメ出し、自分を責めてしまうのです。
自分が本当に望むものや自分の欲求に気づき、自分が叶えて上げることが少しでも出来れば、むやみやたらに他人と比較して自分を責めたりしない心の余裕が出来るのです。
勿論自分が望ましいと思っている自分ばかりではないでしょう。
嫌な自分や見たくない自分にも出会うかもしれません。
色々な面を持つ自分、矛盾する自分、醜い自分等を知れば知るほど、反対に自分の良さや魅力にも気付くことが出来ると思います。
それが、自分のありのままを受け入れること、ほかの誰かではなく自分を生きるを良しとすることに繋がっていきます。
それが最終的には、自分を責める癖から卒業することになるのです。
まとめ
自分を責める気持ちが起こるのは、「自分をこうあるべき」「こうするべき」と無意識に自分の理想像を持っていたり、自分だけのルールに縛られている場合です。
なぜなら、出来ていない自分との比較に苛立つからです。
自分だけのルールとは、例えば他人とは仲良くしなければならない、一度決めたらやり抜かなければならない等自分が自分にいつの間にか課しているルールです。
したがって、自分の理想像に自分自身をあてはめようとするのではなく、理想とは違うかもしれない現在の自分、つまり「不完全な自分」をそのまま「これでいいんだ!」と受け入れることが出来れば、必要以上に責めすぎることもなくなるのです。

嫌なところもあるけれど….
こんな自分が愛おしいな….
その為には、自分をもっと知ることがとても大切です。
自分を責めている方の特徴として、自分自身を知らない人がほとんどです。
よくわからないのに、勝手に自分がよくできていないと思うところにばかりを意識して、自分を責めています。
誰でも、よく知らない人やよく知らないことに、好感を持ちませんよね?
まずは、自分はどのように感じているのかな?自分をどうしたいのかな?と、他人の気持ちではなく、ご自分の気持ちに絶えずフォーカスする練習をされてみるといいと思います。


そして自分を知れば知るほど、ありのままの自分を受け入れることも出来るようになります。
そんな時、自分を責めない自分に気が付くでしょう。
私の自分自身の経験から、自分を責める癖をいかにやめることが出来たかをご紹介しましたが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。